コロナウイルスの流行拡大で不妊治療にも大きな影響がではじめています。
わたしが現在通っているNACでは、4月1日以降に移植周期に入る場合は、5月以降になるとホームページでお知らせしています。
また、以前通っていたALCは、現在、採卵、移植ともあらたな治療周期の受付を中止しています。
つまり、採卵・移植準備で治療中の人しか治療を受けられません。
小池都知事が夜間や休日の不要不急の外出の自粛を呼びかけ、ロックダウンのギリギリの状態だと言っています。
NACもALCも都内にあるクリニック。
もしロックダウンが起こったときや院内に感染者が出た際には、病院の運営が難しくなること、さらには、日本生殖医学会が不妊治療の延期を求めたのが影響していると思われます。
妊婦はコロナウイルス感染症にかかると重症化する恐れがあると言われているし、
日本生殖医学会の声明にはこんなことも書かれていました。
「感染時に使用される治療薬として妊婦に禁忌の薬剤による治療が試行されていることから、不妊治療による妊娠が成立したあとの COVID-19 感染への対応に苦慮することが予想されます。」
(全文はこちら→ http://www.jsrm.or.jp/announce/187.pdf)
これはおそらく今話題となっている「アビガン」を示しているのではないかと思います。
アビガンは、胎児に奇形が生じたり、死亡したりする恐れがあることから、妊娠中の女性は服用できません。
授乳中の場合は、授乳はできなくなります。
さらには、精子にも影響が及ぶとのことで、薬の説明書では、服用中と服用後7日間は避妊することとされています。
調べてみると、避妊期間を28日とうたっている文章もあったり、
最近テレビで話題の感染症免疫学専門医の岡田晴江教授は、男性は半年間避妊するようにとコメントされていました。
それをダンナさんに話すと、「それなら精子凍結しておけばいいよ」と。
心配ばかりしてしまう感情的な私に対し、男性は理論的に解決策を導きます。
いつどこで感染してもおかしくない状況の中、
感染拡大が終息するまで、そして、妊娠時に使用できる コロナウイルス予防薬や治療薬が開発されるまでは、不妊治療をお休みするべきなのはわかっています。
だけど・・・年齢的なタイムリミットが迫っているのに、いつ終息するのかも分からない状況下で、積極的な治療ができないのは不安がつのります。
現在、私はNACで採卵周期です。
コロナウイルスが終息するまで、病院が開かれている限りは採卵を続け、万が一の場合を考え凍結精子を準備しておこうかと考えています。
次の診察の時に、今後の治療はどうするか相談したいと思います。
不妊治療どころではない世の中になってしまいました。
でも前向きに、今できることを考えてみようと思う今日この頃です。
以前コロナウイルスの記事を書いたときは、こんなことになるとは思っていなかったのに・・・。