<受診日:D8>
いよいよ採卵の日。
前日に電話で問い合わせしたところ、7時に来てくださいとのこと。
院内で精液採取が必要なためダンナさんと一緒に来院。
朝7時は通常受付時間外なので、機械ではなく受付窓口へ。
間もなく、ナースセンターから呼び出しがかかりました。
はじめてのナースセンター。
中に入るとナースステーションとリカバリールームがありました。
まずは血圧測定をし看護師さんに提出、その後、リカバリールーム1番に案内され、術衣に着替え。
リカバリールームにはベットとロッカーがあり、壁とカーテンで仕切られていて個室のような感じでした。
着替えたらベットに座って待っていてください、また、トイレに行っておいてくださいとのこと。採卵のために、尿を出し切るようにと指示を受けました。
待っている時間が一番緊張します。
採卵は2番目のようで7時45分頃手術室に案内されました。
手術室はちょっとうす暗くて怖いな…と怯む気持ちもありましたが、看護師さんから次々に指示を受け、そのとおり動いて、診察台に上がって、あれよあれよという間に足を固定されてました。
採卵は理事長先生。
麻酔希望でしたが、炎症があり麻酔できないとの判断。
え、心の準備ができてないけれど・・・
と思うのもつかの間、採卵開始となりました。
まずはじめの消毒はグリグリと痛む。
おしりがうきそうになりました。
その後針を刺すのはキューっといった痛み。
卵胞は3個しかないはずなのに、針を刺す回数はそれ以上あったように感じました。
卵胞を見えやすくするために、看護師さんにお腹を押されて、それも痛くて。
痛みを和らげようと口で呼吸すると、看護師さんに鼻で呼吸してくださいと注意されて。
ほんとなんとも言えない痛さでした。
ALCでは静脈麻酔で採卵時は完全に意識がなくなっていたので良かったのですが…
痛みには弱い方ではないと自負してる私も、今回ばかりはできることならもう二度と採卵したくないと思ったくらい痛かったです。
早く終わってほしいと思い長く感じた手術も10分ほどで終了。
止血のためのガーゼは2枚入ってますとのこと。
指示された通りに診察台から降りて、リカバリールームに戻りました。
横になっても下腹の鈍い痛みが。
10分後、看護師さんが来て採卵中と現在の痛みの確認、そして炎症止めの点滴をしてくれました。
1時間安静にとのこと。
8時半、ダンナさんにLINEして様子を聞くことに。
すると…
「今、受付に呼ばれて。
たまごが取れなかったから帰っていいですだって。」
「とりあえず待合で待ってるよ」
と返信が。
採卵したのに、どうして?
ただただ泣けてきました。
移植を繰り返してもうまくいかなかった時、たまごが育たず採卵できなかったときなど、今まで病院内で泣くことはガマンしていたのだけど、この時ばかりは涙を止めることができませんでした。
9時に安静解除。
お腹の痛みの再確認。
トイレに行って自分でガーゼを抜き、着替えてナースセンターをあとにしました。
待合室にいるダンナさんと合流して、仕事もあるので先に帰ってもらいました。
10時 内診
ALCでは採卵後に内診はなかったのですが、NACでは残っている卵胞がないかなど確認するようです。
10時20分 診察
卵子は2つとれたけれど、どちらも変性卵でした。
ホルモン値が正常に戻ってないので、たまごがうまく育ってないとのお話。
モニターには採った卵の画像が映し出されていました。
また、炎症止めのクラビットと胃を守るムコスタが5日分処方されました。
痛い思いをして採卵したのに、成果はゼロ。
ダンナさんの精液は破棄されたようです。
申し訳ない…。
何も成果が出ないまま、お休み周期を含めると4周期が過ぎ、不安になる私。
やっばり薬を使わないと卵はとれないんじゃないか?
刺激から自然周期は難しいのでは?
NACに転院して良かったのか?
と、この時ばかりは、どうしても頭をよぎるのでした。
今回のお会計 約18,500円
通常、採卵針・培養液代等の材料費として請求される50,000円は、今回のように正常な卵が取れず受精操作できないと15,000円に減額となるようです。
ALCだと正常な卵が取れなくても採卵費用は20万円近くかかるので、NAC のこういった配慮は嬉しいです。
だけど、やっぱり結果がほしいと思ってしまう…。
こうして、成功報酬制度1回目はあえなく終了しました。